[虹の光 愛物語 VOL.1 RED ]エピソード.5

5. 廃家

한국소비경제신문 승인 2022.03.21 15:34 | 최종 수정 2022.03.21 17:08 의견 0

ただ決心しただけでそれを守るのは別の問題であった。そこはイルジュンにとって一度も経験したこのない新しい世界だった。はじめは難しいだろう、だかそこに2,3回行くことはそこまで難しくなかった。友達と遊んでくると言い訳をしてイルジュンはドゥリュ公園の裏道へよく遊びに行った。商店街の裏の住宅団地に早く入ることができる近道があったのだ。緑色のフェンスが入り口に設置されておりふさがれている道だと思っていたがどうやら強く押すと扉のように開くようになっているようだ。

すでにそこはイルジュンにとって慣れない場所ではなかった。ドゥリュ公園の大きな商店の建物の後ろにある裏道が全部で3列に伸びていた。そのもっと後ろ側には行けるところがなかった。

そのようにしている間、イルジュンはウンシルとスンジェがある町に住んでいるということ知ったと同時に、スンジェが徐々に自分を避けていることを知った。いつからだろうか、スンジェは姿を見せなくなり、家の前に来ることもなくなったからだ。その理由は知りたくても知るすべがなかった。前よりスンジェに会う機会は少なく、どうにかして会ってもスンジェがあれこれ言い訳をして避けていったからだ。イルジュンはスンジェに理由もなく裏切られたような感覚になっていた。

いくらかウンシルと一緒にくっついていた少年もまた姿が見えなかった。そのバケツ事件のあとからだ。姿を見せたとしても少年は顔を赤くして地団駄を踏みながらイルジュンの視界から逃げるように抜け出した。それかちょっとしたことで工場の中に逃げるのが常だった。ウンシルは少年が自分のことを好きだったようだと言った。

“前にそのようないたずらをたくさんされたよ。”

“なんで?”

“私が違う男の子と遊んでいるのをあの子が嫌がってたから”

“そんなのどこにあるんだよ。”

“それにすごいお金持ちなの。

“そんなのどうして分かるの?”

“分からない。けどお父さんがそうだって言ったの。”

“きっと嘘だよ。”

イルジュンが少しぶっきらぼうに言い返した。

”それにあの子のほうが力も強いよ。”

ウンシルが知ったことではないというように続けて言った。話を聞いてみたら二人は仲が良かったがウンシルが少年に対してひそかに意地悪くからかわれたりいたずらされていたようだった。イルジュンは心が痛かった。自分だったらウンシルをもっと大切な友達として考えただろうし、意地悪ないたずらもしなかっただろうに。

イルジュンは少年が恥ずかしくてこれ以上ここに来ることができないんだろうと考えた。そのようなよくないいたずらをしていたことを僕に見られたからである。二人はもっぱら仲がいいのだと思っていたが、そう見えただけだったようだ。一方で内心いい気になる気持ちもあった。まるで悪党からお姫様を救ったような気分だった。

様々な状況から察するに、イルジュンとウンシルは仲良くなりやすい条件にあった。なぜかわからないがウンシルは僕の名前を知っていた。スンジェが教えてくれたんだとイルジュンは推測した。いつも誰かと一緒にいたウンシルは一人で遊ぶことに慣れておらず、逆にイルジュンは一人で遊んでも大丈夫なくらい面白い遊びをたくさん知っていた。 ウンシルはイルジュンにとって好奇心の対象でもあった。同じ場所に住んでいないからだ。なのでウンシルに苦労して近づいたイルジュンをウンシルが喜んで、二人の縁は本格的に芽吹くしかなかった。

イルジュンはウンシルの長い髪の毛が本当に好きだった。一度おばあちゃんに女の子の髪の毛を結ぶ方法を教えてもらった。二人は道路境界のブロックにかがみこんで座った。イルジュンは慣れない手つきでウンシルの黒い髪の毛を結び始めた。最初は失敗もしたがすればするほど自分なりに綺麗な形に仕上げることができるようになった。髪の毛を結んではほどくのを繰り返しながら、イルジュンはウンシルにクイズを出したりもし、冗談を言うこともあった。ウンシルは最初、拍手までしながら一生懸命反応した。あとになってイルジュンが手でずっと髪の毛をといてあげているとくたびれてこっくりこっくりと居眠りすることもあった。

日がどんどん短くなり気温が目に見えて寒くなっていきながら、ドゥリュ公園の半地下街にもすこしずつ耐え難いほどの寒さが訪れた。ただでさえ日差しがよく入ってこないので薄氷もよく凍っていて、どの街角でも冷気が入ってきたら出ていかないようだった。このように寒い日には手ががちがちに冷えて外で遊ぶのも困難だった。

二人はすこしでも暖かいところを探し始めた。最初はお互いの家が浮かんだがすぐにあきらめるしかなかった。二人とも各自なりの理由があった。ウンシルにはお酒だけ飲んで気がくるってしまう怖いお父さんとそのようなおとうさんに殴られたりもするお兄さんがいた。ウンシルのお父さんはむしろお酒を飲むとウンシルをより可愛がり愛情表現をたくさんするんだと言った。それを嫉妬したお兄さんが今よりもっと幼い時にはウンシルを密かにいじめ、住めないように振舞ったこともあるようだ。

“昔はおにいちゃんが憎かったんだけどね。”

“今も?”

“ううん、今は好き!”

ウンシルが言った。

イルジュンにとってはおばあちゃんがドゥリュ公園の半地下街に対してうんざりするほど嫌いであった。ウンシルを家に連れていくとなるとこの娘は誰でどこに住んでいるかを全部聞き出すだろう。そしてドゥリュ公園の半地下街に住んでいるという事実が明らかになったらきっとその日はひどく怒られる日になるだろうと思った。それだけはだめだった。

“それなら誰もいない家に行って遊ぼう。”

ふとウンシルが言った。

“そんなのどこにあるんだよ。”

“あるよ!”

“本当にあるの?”

イルジュンが頭をかしげた。ウンシルがぱっと立ち上がり前に出た。イルジュンはなぜか分からない期待感が胸に広がりウンシルの後ろをついていった。

風が激しく吹いた。頬が赤くなった二人の子供が震えながら着いた場所は、低い塀と鋭いいばらのやぶで覆われた小さい家だった。ウンシルが古びたドアを力いっぱい押した。大門は何かにひっかかったのか、がたついてちゃんと開かなかった。だがイルジュンも力を合わせてみたらやっと人ひとりが入れるくらいまで少し開いた。 二人は気を付けながら中に入って行った。

家には誰もいなかった。長い間住んでいない痕跡がたくさんあった。若干物寂しい気分になったがイルジュンはいずれにしても良かった。ウンシルが横にいたからだ。家の中は土埃としばしば這いまわる虫たちがいるだけでかなり暖かかった。二人は並んで大門の間に座った。そして障子がやぶれぽつぽつと開いている門越しに外を眺めた。

“私もおもしろい遊びを一つ知ってるよ。”

ウンシルが沈黙を破った。

“教えてよ”

“お父さんとお母さんごっこ!”

ウンシルの目はきらきら輝いた。ウンシルとお父さんお母さんごっこなんて、イルジュンは夢のようだった。しかし嬉しいのを外にださないように努力した。

“そうか。”

“そしら私がお母さんね。”

“う、うん。”

“あなた、今日の夕飯はおいしい料理を作ってあげるわね。”

ウンシルがお母さんの言葉遣いを真似して愛嬌のある声で言った。イルジュンは笑みがこぼれるのをぐっとこらえた。

“うん、いいね。何の料理だい?”

“ネギ炒めよ。”

ウンシルが言った。イルジュンはびっくりした。

“ネギ炒めだって?”

“はい~。” ウンシルが答えた。 “ネギを焼いて食べると甘い汁も出て本当に美味しくなるみたいよ?”

“うわぁ、本当に?”

イルジュンは瞬間ままごとをしているということを忘れ興奮して聞いた。

“うん、本当よ!”

ウンシルが自身ありげに答えた。その姿にイルジュンは胸がときめいた。ネギ炒めに対する好奇心からなのか、ウンシルの笑顔のせいなのかこんがらがった。確実なのは今ウンシルがしたいことをしているのが良いということだった。

“僕も食べたいな。”

イルジュンが言った。

“それならあなたはそこの前の菜園からネギをいくつか持ってきてちょうだい。私は台所に行くわね。”

ウンシルがもう一度おままごとに没頭して言った。声が少しずつ遠くなった。中で火を吹いているのかてきぱきとする音がかすかに聞こえてきた。イルジュンは心臓がばくばくと跳ね、とても我慢することができなかった。あなたという言葉をそのようになんともないという風に言うなんて。そのような言葉は大人たちが使う言葉なのに。

イルジュンはあれこれ雑草をたくさん育っている菜園に出た。どれがネギでどれがただの草なのか見分けがつかなかった。それなりにネギに見えるものをいくつか掘り始めた。その間手ががちがちに凍って赤くなった。鼻水も出た。中でウンシルが待っているだろう。掘っていきながら容量をつかみ加速し始めた。 土をネギを掘り出すときに手の先が切れたのも知らず、イルジュンは一生懸命堀った。

ネギをいっぱい掘りだして台所に入った。赤く火が付いたかまどの中を覗いているウンシルの小さな後姿が見えた。どこで手に入れたのか、可愛く小さな手には大きな木の棒をぎゅっとつかんでかまどの中を一生懸命いじくりまわしていた。木の棒の表面は相当荒く手をケガするかもしれなかった。イルジュンはウンシルにネギを渡して木の棒をもらった。そこまで強くはないが火が次第に燃え上がっていった。ネギを選ぶウンシルの横でイルジュンは一生懸命かまどの中をかき混ぜ火がちゃんと燃えるようにした。

二人はかまどの前にならんでしゃがみ込みネギを焼き始めた。辛いにおいがして咳が出た。ウンシルが良く焼けたネギをイルジュンに渡した。イルジュンが熱そうな湯気が出ているネギをふうふうとしながら一口噛んでみた。少しだけひりひりするが最後に甘い味がして何気に中毒性があった。特に白い部分が甘くて美味しかった。

“本当に美味しい!”

“私の言ったとおりでしょ?美味しいって言ったじゃない!”

ウンシルはにっこり笑った。そして自分もネギを口の中に入れた。少し熱いのか口もとで息が漏れていた。 二人は量がそこまでないネギと根っこをたちまちたいらげた。次第にお腹がいっぱいになった。

“私はそろそろ学校に行くの。”

いきなりウンシルが言った。

“学校?いつ?”

“それは分からない。100回夜寝たらそうなるってお兄ちゃんが言ってたんだけど。”

“おお100回も?”

イルジュンは今まで学校に対して考えたことがほとんどなかった。おばあちゃんから話を聞いたこともなかった。

“わたしたちはもう8歳になるから学校に行かないといけない。”

“そうか、そしたら僕も行くよ。”

イルジュンは自分でも分らないうちに答えた。ウンシルが行くのに自分だって行けないわけない。おばあちゃんがまだ話を出してないだけで明らかに歳が同じなのだから学校にもいけるはずであるとイルジュンは考えた。

“学校に行くには入学式をしないといけないの。”

“そうだよ。僕も知ってるよ!”

イルジュンが相槌を打った。

”入学式の時はネームプレートがないといけない。あとリボンも!”

“わぁ、りぼんも結ぶの?”

“そうよ。私たちは赤いリボンがないといけないの。それに그리고ネームプレートは … 名札だ。名札があるんだけどそこに名前も書かないといけないの。だから私は名前もきれいに書こうと思って文字の練習もしてるのよ。”

ウンシルが指で잿밥が敷かれている床にリボン模様を描きぺちゃくちゃ話した。普段はあそこまで言葉が多いわけじゃないのに、本当に楽しみにしているようだった。イルジュンは目を合わせウンシルが言う言葉に対して一生懸命頷いた。

“私も早く学校に行きたいな。お兄ちゃんがうらやましい。”

その言葉を最後にウンシルが立ち上がった。

“学校に行ったら来年には毎日会うことができるね。”

イルジュンが言った。 “それなら僕たち一緒に学校に行こう。”

イルジュンの言葉にウンシルが笑って頷いた。

来年学校に行っても今のように仲良くしようと、別れる前に二人は小指を絡め約束した。

저작권자 ⓒ 한국소비경제신문, 무단 전재 및 재배포 금지