[虹の光 愛物語 VOL.1 RED]エピソード.1
1. ?理?店の娘との初めての出?い
한국소비경제신문
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2022.03.21 15:24 | 최종 수정 2024.03.11 20:29
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イルジュンの2階の部屋にある窓の向こう側は市場の入り口が広々と眺められた。イルジュンは午後4時ごろにしばしば頭を窓の外に突き出したりする。そのようにして少し経つと市場の入り口の方にある干物屋さんの干しいかのにおいや肉まんじゅうのにおいを思う存分嗅ぐことができる。
おばあちゃんから少しのお小遣いをもらった日には、イルジュンは友達と一緒に市場に行った。まんじゅうのお店の前にある古いゲーム機の前に並んで座り、格闘ゲームや戦闘機のゲームをして残りのお金で必ず肉まんじゅうを一つずつ買って食べた。
なので理髪店の娘に初めて会ったのも、多分まんじゅうのお店の近くであっただろう。朝から晩まで肌寒い日であった。初めて会った日の記憶に関してはぼんやりとしていたが、初めてお互い目があったときに少女が浮かべた内気な笑顔はしっかり覚えていた。
“公園にはどうやって行ったらいい?”
まんじゅうを口いっぱいにほおばっていたイルジュンはとても驚いて後ろを振り向いた。その声は小さかったが力強かった。
“公園?”
イルジュンは聞き返した。口の中でいっぱいになった肉まんじゅうのせいでおかしくなった発音が恥ずかしかった。少女がうなずいた。お父さんに内緒で市場に一人遊びに来たが道に迷ってしまったと言った。しかし、そうは言うものの少女はかなり活気あふれる方であった。夕方のひんやりとした風のせいなのか少しだけ震えているだけだった。
イルジュンはドゥリュ公園を思い浮かべた。この近くで公園と言える場所はそこしかなかった。
ドゥリュ公園は裏山の中腹にある。山の下に位置する市場からドゥリュ公園まではそう遠くなかった。ただし夜になるとまばらにある街頭の光のほかに頼りにできる光がなかった。夜に幽霊が出るという噂も出回っていた。おばあちゃんはすぐなくなる街に行くものではないとイルジュンに対して念を押していた。
イルジュンはゆっくり食べていたまんじゅうをごくんと飲み込んだ。
“どこかわかるよ。”
“教えて。”
“それなら僕についてきて”
イルジュンは言った。残ったまんじゅうを口の中に押し込んで先に立って歩き始めた。少女も無言のまま後ろをついていった。歩くたびに力が入った。単純に少女の面倒をみなければならないという責任感からなのか、それとも怖くてそうなのかはわからなかった
ちゃんとついてきているか確認しようとしばしば振り返ると少女は地面を見ながら歩いていた。そうしていると思ったらある瞬間少女が顔を上げイルジュンとまっすぐ目があった。にっこり笑ったりもした。そしたらイルジュンはびくりと驚きまた前を見て早く歩いた。そして耳を傾けた。そしたら距離を詰めるために少女が熱心に歩く足音が聞こえてきた。それが心地よくてイルジュンはしばしば後ろを振り返りながら歩いた。
“私足が痛い。”
静かによくついてきた少女が小さい声で言った。イルジュンは後ろを振り返った。
“疲れたって?”
“ううん、本当に痛いの。”
少女が顔をしかめた。イルジュンも足が無傷だったわけではなかった。スリッパの間から砂がしきりに入ってきて足の裏が痛かった。しかしそのような様子は見せずに少女に近づいた。靴を脱がせてみたら、かかとが切れて少しずつ血が出ていた。どうやら靴が小さかったようだ。
“痛そうだ。”
イルジュンの言葉に少女が頷いた。イルジュンは少しの間悩んだ。
“僕と靴を変えようか?”
“そうしてもいいの?”
“うん、君は?”
“うん、私もいいよ”
少女はためらいなく答えた。イルジュンは、にやっと笑うと少女もにっこりと笑って見せた。少女は足をもぞもぞしながら靴を脱いだ。イルジュンはスリッパを少女に履かせ、少女の運動靴に自分の足を入れた。少し小さくてかかとの部分を折って履いた。すでに古くなった靴だったので簡単に折ることができた。
“ごめん。足が全部入らないや”
“大丈夫。”
少女は愉快に答えた。
山の中腹に向かう上り坂の入り口には‘ドゥリュ公園’と書かれている古い表示板が斜めに立っていた。幸運なことにちゃんと来たようだ。表示板がさす所は登山の入り口だった。前が相当暗くイルジュンは少女に手をにゅっと突き出した。少女を心配したりもしたが事実、自分が怖いゆえに突き出した小さい手だった。待っていたというように少女がイルジュンの手をぱっとつかんだ。少女の手はイルジュンよりも小さかった。
小さい二人の子供は息を少しずつ切らせながら上り坂を上がった。坂の最後には飛び回るのによさそうな公園が一つあった。しかし管理がしっかりされているようには見えなかった。イルジュンは公園の上の方の上り坂の方に、斜めに立っているレンガの建物の光が見えた。その間に、前に立った少女が突然ありがとうとあいさつをしたと思ったらそのまま後ろも見ずに走って行った。
少女が向かった先は最初の建物の1階だった。
“ドゥリュ理髪店。”
ドアは閉まり、少女の後ろ姿は消えていった。ドアの揺れがなくなるのを見て、イルジュンは自分も知らない間につぶやいた.
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