[虹の光 愛物語 VOL.1 RED ]エピソード.8

8. ウンシル(創作)

한국소비경제신문 승인 2022.03.21 15:41 | 최종 수정 2022.03.21 17:03 의견 0

そのあと,イルジュンは外で遊ぶ時間の大部分をスンジェ、ウンシルと一緒だった。彼らは近所の街角をあちこち探検し、二人で地面にタンタモッキ(韓国の遊び)の地図を描いて走りまわり雪が降ったら雪の結晶を一つでも多く食べて時間を過ごした。彼らが一番好きな遊びはドゥリュ公園でかけっこをすることで審判は大体ウンシルがしてくれた。負けた人はまんじゅうかたい焼き、ボン菓子のような買い食いできるものを買った。不思議なことに、三人は約束もしていないのに昼ごはんの時間をちょうどいいくらいに過ぎるとイルジュンの家の前や市場の入り口でよく集まった。

そうして年が変わり、イルジュンはウンシルに会うのが大変になった。寒波が続きたいていのものはガチガチに凍ってしまい、そのせいなのかウンシルがドゥリュ公園の下によく降りてこなくなったためだ。凍った路面によって外を歩き回るのが難しくなったせいだ。おばあちゃんも特にイルジュンに対して注意していた。ドゥリュ公園の上り坂はより登るのが危険になって大変なので、行こうとしても行くことができなくなった。

そうかと思えばひときわ空が澄んで風があまり吹かない日が訪れると、イルジュンはその機会を逃さなかった。おばあちゃんがご飯だけを準備して町の老人クラブの集まりに出て行っている間、外に出ることに成功したのだった。片方のポケットにウンシルに挙げるみかんを2つも入れていた。

しかし何かがおかしかった。裏道がより寂しい感じがした。寒くなってきたからそう感じるのかな?あきらかに初めの商店街にかかっていた幕は二つだったのに、いつこんなに増えたんだろうと思った。 ‘私たちはここを出て行かない’と書かれている幕が半分だけ落ちてはたはたとなびいていた。以前スンジェが言った ‘再開発’という言葉も目立っていた。イルジュンは立ち止まった。

再開発。聞くときに気分が良くなる単語ではなかった。なぜかわからないが重く、固い感じで大事になるような感じがした。 ‘ドゥリュ公園第一地’も一緒だった。それなので突然怖くなった。周囲は静かで人ひとりいなかったがイルジュンは自分でも知らない間に周囲をよく見まわした。

‘大人たちがまた戦っているんだな。’

ふと頭をよぎった考えだった。いつかテレビで見たことがあった。その時多くの人たちと警察の軍人たちがお互いを捕って食べるかのように戦っていた。おばあちゃんはその人たちが暴徒というものだと言いながら舌打ちもした。煙がいっぱい出て道が白っぽく濁っており、その間で旗と幕が揺れる場面たち、これから出て行く人たち。イルジュンは頭を掻いた。早くウンシルを探さなければならなかった。

路地ごとに漂う寒気に体がしばしば震えた。ウンシルの家の大門は堅く閉ざされていた。

“ウンシル!”

何度もドアをたたいたが人気がなかった。誰もいないのか。イルジュンは少しもっと大きな声でウンシルのことを呼び、大門を強くたたいた。しかし誰も答えてくれなかった。イルジュンは大門の横でしゃがみ込みため息をついた。白い息がふわふわ出て散り散りになった。イルジュンは何度もよりおおきく息を吐き白い息が集まって上がって空中で消えていくのが見えた。

その時大門の向こう側でスリッパを引きずる音がした。その音にイルジュンは反射的に振り向いた。異様な音を出しながら大門が開き、黒いジャンバーに緑色のジャージを着た男性が出てきた。ウンシルのお兄ちゃんのようだった。ウンシルと目がなんとなく似ていてすぐに分かった。

“ウンシルは今いないんですけど。”

無味乾燥な言葉遣いでウンシルのお兄さんが言った。ぶるぶる震えている幼い少年に対して優しく接しようとする考えがまったくないようだった。ウンシルをなぜ探すのかその理由さえも聞かなかった。イルジュンが誰かということも関心の外のようだった。彼の顔には多少いらだちが混じっていた。疲れているようにも見えた。その理由は特にイルジュンにあるようには思えなかったが、イルジュンは理由も分からぬ最悪感にもじもじした。

“あの… すみません…”

“いいや。また今度来な。”

彼がすぐに和らいだ声で答えた。なぜか分からないやるせなさと複雑な心情でいっぱいになっているようだった。すこし静寂した時間が流れ、ウンシルのお兄ちゃんは気を付けて帰りなという一言を投げ帰ってしまった。大門が閉まりスリッパを引きずる音も遠くなった。足の力が抜けるようだった。イルジュンは結局ウンシルがなぜいないのか聞くことができなかった。どこにいるのか、いるまた来たらいいのかも。次また来いといった彼の表情がしばしば浮かんだ。明らかに次ぎ来ることを期待したり記憶するような表情ではなかった。

家に帰る道、イルジュンはウンシルに会えないかもしれないという考えに襲われた。一緒に集まって雪を固めた路地にあった雪だるまは消えてなくなっていた。それなりに積もっていた雪も黒く染まり溶けてそっとりしていた。イルジュンの歩みが後悔と未練で少しずつ重くなった。

思い足取りを引きずってすぐに家に帰ることも出来ず、イルジュンは文房具店に寄った。ステッカーでも買って家で遊んだら気分が少しでもましになるだろうと思った。しかし文房具のスタンドの前でステッカーを見ながら、ふとウンシルが浮かんでくるのを止めることは出来なかった。少ししたらウンシルは学校に行くだろうし、そうなったらよく会えなくなるのに。イルジュンは切実に学校に行きたかった。そのようなイルジュンの目線にとまったのは壁にかかっている赤いリボンだった。イルジュンは以前ウンシルと学校に対して期待を膨らませながら興奮してした話を思い出した。

‘学校に行くには赤いリボンと名札が必要なんだよ。’

イルジュンはお金をはたいて赤いリボンと名札を買った。名前を書く太くて黒いペンも買った。イルジュンは赤いリボンと名札をポケットにちゃんと入れた。これ以外にも必要なものがあるのかなと思ったがお金が足りなかった。今のところはこれだけあれば学校に行くことができるだろうとイルジュンは自分をなだめた。

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